ソフトウェアRAIDの削除方法


Ubuntu Server 24.04等で利用されている新しいインストーラでは、/dev/md*が存在し、 ディスクがRAIDで利用されている場合、RAID無しで設定しようとするとインストール時にコケる。

元々RAID環境で使われていたストレージを利用しようとすると、 元々使っていたRAID環境が復元されるようで、 これを無効化しなければインストールに失敗する。

環境

  • Express5800 T110i
  • RAIDカード無し, AHCIモード
  • Ubuntu Server 24.04.3

手順

画面上のHelpからシェルを開き、下記コマンドでRAIDの設定状況とデバイス名を取得します。

cat /proc/mdstat

RAIDを停止し、RAIDの構成デバイスからスーパーブロックを削除します。 コントローラの仕様によっては、/dev/sda1のようにパーティションがRAIDメンバーになっているかもしれません。

mdadm --stop /dev/md126
mdadm --zero-superblock /dev/sda

昔はパーティションテーブルが残っているとインストールにコケたため、 念のためにディスクのパーティションテーブルあたりを削除しておきます。

dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=512M count=2

最期に再起動をすることで、RAIDブロックに起因するエラーは改善されます。